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インスタグラムをはじめてみました。


violon_kyoto



目印はコーヒー坊やです。


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名前がかぶってしまった方、ごめんなさい。


でも5年以上この名前で呼ばれているけれど、ほとんど浸透していないのでご安心ください。



インターネットは不慣れですが、よろしくお願いします。

Beethoven For Elise

ベートーヴェンの「エリーゼのために」は、普段からクラシックを聴かない人にも聴き覚えがあるのではないでしょうか。


ショパンの「別れの曲」と、ベートーヴェンの「エリーゼのために」は、小学生の頃の僕が知っていた唯一のピアノ曲


エリーゼベートーヴェンが慕っていた貴族女性、テレーゼの事らしいですね~。


ちなみにピアノソナタNo.24を献呈されたテレーゼとはまた別の人みたいです。



先日、ある戦前のピアニストの「エリーゼのために」の録音を聴きました。


その演奏は、淡々とメロディーを弾きながら、左手で表情をつけるような印象。素っ気ないくらい一定のテンポで保たれたメロディーにより、伴奏はより効果的に、豊かな装飾音として響きます。



憧れの相手に自らの想いを気づかれないように。
淡々と、平静を装っているのに、想いが溢れ出してしまっているような。


叙情的な「エリーゼのために」も好きですが、淡々と弾く事で曲の構造が浮かび上がり、シャイなベートーヴェンが目に浮かぶよう。


内心はとても浮かれているのに、その人を前にすると無表情を装っているようで、ベートーヴェンって可愛い人だなぁ。


なんて生意気な事をこの演奏は思わせてくれました。いつもイメージ先行の解釈しちゃってすみません。



貴族と平民が結婚する事など許されない時代。
この曲には、身分も年齢も違う貴族女性エリーゼに向けた、ベートーヴェンの心の内に秘めた憧れが表現されているように感じるのは僕だけではないはず




エリーゼのために」の事を考えながら、地元民の社交場でもあるハッピー六原へ買い出しに行っていたら、「エリーゼ」というお菓子を見つけました。



懐かしい!!!



子供の頃、二種類の味が入っているうちのチョコ味ばかり食べていたなぁ~。今だったら白い色の方が好きかも。 なんて事を考えながら気づきました。



そうか、「エリーゼのために」はこのお菓子を食べていたおかげで知っていたのかも。ちなみに「別れの曲」を知ったのは「101回目のプロポーズ」。



昭和の頃、戦後に育った世代が親になり、自分達にとって憧れだったピアノを子供に習わせるのが流行しました。


エリーゼのために」を弾くのはピアノを習い始めた子供達にとっても憧れの曲。


親にとっても子供が家庭で「エリーゼのために」を弾く風景は憧れです。


きっとブルボンさんは、そんな家庭の風景に似合うお菓子を作ったのでしょう。


ベートーヴェンの憧れから生まれた曲が、庶民の憧れとして昭和の日本で再現されているとおもうと感慨深いですね~。



昭和の日本でクラシックといえばベートーヴェン。平成に入ってからはモーツァルトがブームになり、クラシックといえばモーツァルトになりました。
まもなくはじまる新しい元号ではクラシックの代名詞は誰になるでしょうね~。







ス、ス、ストラヴィンスキー!!?



いやいや、やっぱりバッハかな~。