音楽と風景

帰宅ラッシュの時間。


以前に電車の車内で、人々の負のオーラに圧倒された事があります。


電車の中、蛍光灯の光は人々の一日の緊張と、疲れを暴き出すようでした。


蛍光灯の光は明るいのだけど、何だかどんよりと暗い。


「何だろ、こんな時間に乗るんじゃなかったなぁ。」


と少し後悔しながらジャケットのポケットからウォークマンを取り出しました。


流したのは“モーツァルト交響曲 第29番”。


この曲の第1楽章を聴いていると、負のオーラを帯びた車内が、希望の光に満ちた風景へと変貌しました。


帰途につく人々の、安らぎへ向かう風景。 


希望の光が満ち満ちて、まるで光のシャワーを浴びているよう。




音楽が世界を変える事があります。


まぁ、これは僕からみた世界ですが。





カラヤン最後の来日-Mozart symphony No29 [HQ SOUND]