Long Vacation

先日、途中までですが、かの名作ドラマ“ロング・バケーション”を観ました。


(昨年再放送していたものを録りためていたのです。)





お洒落でカッコいい主人公達の生活。


このドラマでルームシェアという言葉を知りました。


十代の頃、リアルタイムで観た当時は、ただただ憧れたものです。







三十路を通り過ぎてから観ると、このドラマが違った角度からみえてきます。



23歳の天才ピアニスト キーシン のリサイタルポスター。


それを横目に葛藤する24歳のピアニスト(主人公)。




結婚式がドタキャンになった31歳の花嫁。



帰ってきた引き出物はボルドーワイン数ケース。
(造り手等の記載はなくオリジナルラベル けれども木箱は1988vt)




家で飲むビールはモルツ。



主人公のピアニストが教え子にあげたCDはグレン・グールド
(教え子が持っていたのはシャランQ。時代が感じられますね。)




大学教授(森本レオ)が聴いていたのはホロヴィッツショパン




大ブレイク前のベン・フォールズ・ファイヴのライヴに行くシーン。
(“Give me a money back.”印象的な歌詞でカッコいい曲だったので覚えています。この数カ月後にラジオのヒットチャートに挙がっていました。)





“ロング・バケーション”が名作なのは、キャスティング・脚本・演出・音楽だけでなく、細部にセンスがあり、作り込まれているからでしょう。



モルツは大人の事情でしょうけど。



そして登場人物はみな、切ない片思いをする事に気づきます。





憧れと共感。


いやー、名作は色あせませんね。