Brahms Double Concerto Andante

亡くなった栽培家の飼い主を探して、夜な夜な畑に現れるねこ。


そんな葡萄畑で生まれたワインがあります。




エチケットには、ねこと月。





見た目で買ってしまいますよね〜、ねこ好きとしては。





葡萄品種はネレッロ・マスカレーゼとネロ・ダヴォラのブレンド


土着品種なのでよくわからないかもしれませんが、


わかりやすく表現すると軽めと濃いめの品種を混ぜちゃったというか。


極端な表現をするとピノ・ノワールカベルネ・ソーヴィニヨンを混ぜちゃったというか。



あまり見た事がないブレンド






グラスの中で、二つの品種それぞれが前面に出たり、上手く融け合ったりしながら、時間とともに甘くなっていく。


ヴァイオリンとチェロの二重奏のような美しいシチリアワイン。












ヴァイオリンとチェロの二重奏といえば、ブラームスの“ダブル コンチェルト”


特に第2楽章のアンダンテは、時々無性に聴きたくなります。






対話し、時に絡まり、重なり合うヴァイオリンとチェロの音色は、陰影があって立体的。




スケールの大きな、それでいて室内楽のようなこの曲を、演劇を鑑賞しているような気持ちに浸りながら聴いていると、


何か許されるような気がするのは僕だけでしょうか。







「この協奏曲は和解の作品である。ヨアヒムとブラームスは数年の沈黙の後、再び語り合った」


私的な初演の場に立ち会ったクララ・シューマンの言葉。






ブラームスの若い頃からの親友なのに、当時は絶交状態だった、メンデルスゾーンの弟子のヨアヒム。


彼と仲直りするために、ブラームスは計画中の交響曲第5番を協奏曲に変更して、ヴァイオリニストであるヨアヒムに助言を求めたとの事。


だからでしょうか。


この深い対話の音楽は室内楽のよう、それでいて交響曲のよう。






この曲は、いつもクラシック音楽の事を教えてくださる
ANDANTE & CO.の安野 憲治さんから教えていただきました。


いつもありがとうございます。



んっ? 洒落たわけではないですよ。 はい。 たぶん…。






僕はこの曲の生演奏で踊る、バレエが観てみたい。


な〜んて、贅沢過ぎますよね。 






よし、宝くじが当たったらオファーしよう。