Beetoven Piano Sonata No.30 & 31 & 32

ベートーヴェン後期のピアノ・ソナタはやさしい。







若い頃のベートーヴェンの、エネルギッシュな感情表現とはどこか違う。


溢れ出るようなメロディは、美しさとはかなさ、幸福感と喪失感があって、



やさしいのです。



あっ、2回言いましたね。





人生にとても疲れた時、ベートーヴェン後期のピアノ・ソナタに包まれると、


僕は少し救われます。






それは、神をおもって音楽をかいたバッハのよう。



心という深海の奥底に触れるような音楽。








ピアノ・ソナタ第30番の第3楽章にはこんな言葉が付けられています。


「歌うように、心の底から感動をもって」


あ〜、だから泣けてくるんですね。








もしもヴィオロンで、朝からこのソナタが流れていたら、





「おっ、ここの店主は昨日呑みすぎたな。」




と、にやにやしましょう。