Whistler × 京都国立近代美術館

映画「ライムライト」の中のワンシーン。


夜遅くに酔っぱらって帰ってきたチャップリンが、ヴァイオリンを弾こうとしてこう言います。


ノクターンなら大丈夫。」


いや、近所迷惑でしょう。


とツッコミをいれるところなのかもしれませんが、妙に納得した覚えがあります。


そう、ノクターン(夜想曲)は夜の音楽。







先日、京都国立近代美術館の“ホイッスラー展”へ行ってきました。




色の使い方が洗練されていて、なんというかすんなりホイッスラーの世界に入り込めたような気がします。


有名なノクターンを観ていたら、記憶の底に埋もれて忘れていた、美しい夜の事を思い出しました。







NHKの日曜美術館千住明さんがこの絵に合わせて選んでいたのが


ショパンの“ノクターン No.2”。



ヴィオロンノクターンといえば、ボロディンの“弦楽四重奏曲 No.2”ですが、


たまにはショパンを聴くのもいいですね〜。








ちなみに白のシンフォニーにはベートーヴェンの“交響曲No.4 第2楽章”、


ピーコックルームにはストラヴィンスキーの“火の鳥”でした。










ワインでノクターンといえば、テタンジェ。



テイスティングした時の事をよく覚えています。



「そうか、ノクターンは甘いのか」



その頃の僕は、生意気にも「シャンパーニュの甘口なんて…」とおもっていたので、テタンジェに勉強させてもらった気分。



プレリュード(前奏曲)をテイスティングした直後だったので、特に印象的でした。






秋の夜長に、ノクターンは良く似合いますね。