Beethoven Violin concerto
最後に胸がドキドキしたのはいつだろう。
胸の鼓動を意識する所からこの音楽は始まります。
胸の高鳴りと共に発展して、大空を駆け巡るような第1楽章。
陶酔的で甘美な第2楽章。
オケとソロの幸福な対話の第3楽章。
ソロがピチカートで応える場面なんて、チャーミング過ぎてニコニコしちゃいますね〜。
美しくて清々しい、なんて幸福なベートーヴェンなのでしょうか。
僕のお葬式には、フランチェスカッティとブルーノ・ワルター/ボストン交響楽団
の演奏で、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を流してほしいと妻に伝えてあります。
普段は1920年代のクライスラーや1940年代のシゲティの演奏が好きだけれど、聴いていると色々と考えてしまいます。
お葬式は、ただただ美しくあってほしいとおもうのです。
あれっ、前にも同じような事書いたような…。
そう、遺言は日々更新されるのです。
よく考えたら、お葬式だと自分は聴く事が出来ませんね。
人生の最期に聴きたい音楽。
自分は何を選ぶだろうか。
それとも偶然、耳にする事になるのでしょうか。
若くして病気で亡くなったピアニストのディヌ・リパッティ。
彼は息を引き取る30分前、ラジオから流れる
ベートーヴェンの弦楽四重奏No.11“セリオーソ”を聴いていたとの事。
うわぁ〜、格好良過ぎるな〜。