Gordberg Variationen 3

「世界を変えるのは行動ではない。認識である。」


学生時代、三島由紀夫の“金閣寺”にこの一文を見つけて、


僕は世界が変わった気がしました。



それは三島由紀夫が“宴のあと”で伝えたかった事でもあるはず。


主人公の眺める庭が、物語の最初と最後で全く違うものに見える。


庭自体は何も変わっていないのに。


最近、バッハのゴルドベルグ変奏曲を聴いていて、学生時代に影響を受けた三島由紀夫の事を思い出しました。


最初のアリアと最後のアリアは同じものだけれど、30の変奏を経た後では全く違ったものに聴こえる。


まるで旅をして帰って来た時のよう。






そういえば細田守さんの代表作“時をかける少女”でも、ゴルドベルグ変奏曲が使われていました。


うゎ〜、ピッタリですね〜。