カイロの紫のバラ
小学校の頃、担任の先生が言っていました。
「辞書を友達に持とう」
子供心にそんな重たいものよりも、ドラえもんが欲しいとおもった事を覚えています。
あらためて思い出してみると良い言葉。
あっ、翼くんはボールが友達でしたね。それもいいかも。
わからない言葉があると、グーグルやヤフーに聞く今の子供達には、
辞書をめくるという感覚もわからないかもしれませんが、
僕は大学生の頃に、ようやく広辞苑の価値に気づきました。
「広辞苑が友達」
なんて言えたらかっこいいですね。
前置きが長くなりましたが、“カイロの紫のバラ”という映画の話。
ウディ・アレン監督、ミア・ファロー主演のロマンティック・コメディ。
この映画を好きだという人はきっと、
「映画が友達」といえる人だとおもいます。
始まりのシーンと終わりのシーンの、映画を観るミア・ファローの表情が良いのです。
“カイロの紫のバラ”は映画を観る事の素晴らしさを教えてくれます。
僕ももっと色々な映画を観て、「映画が友達。」って言ってみたいですね。
映画が教科書だった。といっていたのは淀川長治さんでしたが、
淀川さんにとっても、映画はドラえもんだったのではないでしょうか。