ブレンド珈琲
もう10年以上前の事。
九州を旅していた時に立ち寄った黒澤明記念館で、
黒澤ブレンドという珈琲に出会いました。
黒澤さんが毎朝飲んだブレンドらしい。
飲みましたよ。 もちろん…。
ただ一般向けに薄く淹れられた珈琲だったので、
よくわからなかったけれど…。
それから数年後、NHKの「グレーテルのかまど」という番組で、黒澤ブレンドの配合が紹介されていました。
ブラジル
コロンビア
ペルー
ハイマウンテン
ロブスター
を同じ量でブレンド。
濃くて酸っぱい珈琲が好きだった黒澤さんの為に、
奥さんが出入りの珈琲屋さんと相談して出来たブレンドらしい。
僕は黒澤映画が大好きなので、
黒澤さんは珈琲の趣味まで好きだわ~。
なんてミーハーな事を思ったものです。
移転後のヴィオロンでは、珈琲がブレンド珈琲のみになりました。
ブレンド珈琲には店主その人が出ます。
大袈裟にいうならば、ブレンドを飲めばそのお店のやろうとしている事がわかるのです。
新しいヴィオロンではブレンド珈琲の試行錯誤を重ね、日々進化させています。
味は一期一会ですが、その珈琲との出会いを楽しんで頂けたら幸いです。
高校生の頃、「探偵物語」というドラマが再放送されていました。
松田優作さんが演じる 探偵 工藤ちゃん。
カッコいいってゆうのはこうゆうことだと、夢中になって観ていたのを思い出します。
工藤ちゃんの真似をして、珈琲飲んでから行くわ、とよく言っていたあの頃。
思えば 工藤ちゃん = 珈琲 = カッコいい という刷り込みが、未来を選ぶ時に影響したはず。
ミーハーですみません。
最終回で、柄本明さん扮する珈琲屋のマスターに松田優作が珈琲豆のブレンドを注文します。
キリマンジャロ : 2
モカ : 1
ブルーマウンテン : 3
この比率でブレンドを作れば気分は工藤ちゃん。