Trainspotting

中学生の頃、近所のレンタルビデオ屋さんにあるポスターが貼ってありました。


“未来を選べ!”


強烈なキャッチコピーと、オレンジ色が印象的なカッコいいポスター。


「この映画、ジョニオ(高橋盾 アンダーカバーのデザイナー)が劇場に7回も観に行ったらしいぜ!」


「まじで、すげーー。早く観てぇー。」


ファッションが好きで、同級生の中でも飛び抜けてオシャレだった友達と、そんな会話をした覚えがあります。


友達が言った、7回って数字は本当かなぁ、と今ではおもいますが、


それが映画“トレインスポッティング”との最初の出会い。


それからレンタルビデオが入荷されるまで、田舎なので1年ぐらい待ちました。


(ビデオ屋の店長から、入荷未定と言われた事を記憶しています。ポスターが貼ってあるのに。)





その内、テレビで木村拓哉さんがトレインスポッティングのTシャツを着たり、
(たぶんその頃すでにスタイリストは野口強さんでしょう。)


まだ映画を観ていないはずの姉の部屋に、トレインスポッティングのポスターが貼ってあったり、


高校を卒業して実家から出た後、名古屋で働き始めたお店ではサントラが流れていたり、


20代前半まで、事ある毎に僕の人生に現れてきました。


その度に僕に突きつけられる言葉。



“未来を選べ!”



まだまだ青二才の短い人生だけど、


僕にもそれなりに岐路があり、その度に未来を選んできました。



そして今があります。


今の自分は、自分が選んだ未来。






同級生の中で飛び抜けてオシャレだった友達は、


高校を出て、文化服装学院(ジョニオの母校)に入りました。


それが彼が選んだ未来。





あっ、映画の内容について一言も書いてないですね。


それはまた別の話。