シャガール × 京都文化博物館
初めてシャガールの名前を聴いたのは、
ジッタリンジンの曲の中。
たしか、「シャガールみたいな青い夜」?
そんな子供の頃の刷り込みのせいか。
僕の中でのシャガールは青のイメージでした。
今回京都でシャガール展があるとの事。
なんとチラシの配色はショッキングピンク。
(絵のタイトルは“街の上で”)
このチラシが僕の気持ちをわしづかみにしたので、
早速先日のお休みに行ってきました。
想像以上の作品数はどれも見応えがあります。
色彩感覚と一枚に描きこまれた物語が魅力的。
音楽の象徴として、多くの絵にヴァイオリンを描きこんでいるのを発見するのが楽しいですね。
シャガールの、特に若い頃の作品は、音楽的だなぁと想ったりしました。
今の僕と同じ年の頃に描いた、“街の上で”や“散歩”を観ると
幸福感と、創作熱意、そのはざまで客観的に自分を見ているシャガールの
若々しさと、力強さ、そして悲愴感があります。
追憶の風景を描いた後期のシャガール。
僕は何十年か後に、どんな珈琲を淹れているのだろう。
なんて事を想う辺りが、秋なんでしょうね。