Schumann Piano Concerto
「シューマンは明確にとびこえた」
えっ、何を?
と想った方には、吉田秀和さんの“主題と変奏”をお薦めします。
僕はシューマンが好きで、この本を読んでからは自分のシューマン好きを肯定するようになりました。
シューマンはピアノ曲が多いので、普段お店で流す事は少ないですが、
お客様がいない時間、仕込みをしながら、個人的にピアノ協奏曲を聴く事は多いです。
もしもシューマンのピアノ協奏曲が流れている事があったら、
「あっ、さっきまでとっても暇だったんだ」と、にやにやして下さい。
シューマンの音楽は他の作曲家と何かが違う。
リアリズムを取り入れた詩的な映画みたいというか。
あれっ、頭の中でまとまってないのにこんな事書いちゃだめですね。
ようするに違和感を感じる時があるのだけれど、それが何だか良い意味で余韻として残るのです。
“主題と変奏”の中で、シューマンのピアノ協奏曲を中原中也と一緒に聴いた想い出が描かれています。
珈琲業界で中原中也といえば、かの“ミュンヒ”さんですね。