その他

From the New World

交響曲第9番 〜新世界から〜 作曲はもちろん ドヴォルザーク。 学生時代に卒業論文を書きながら、何度も流し続けていた曲。 理由は単純。 論文のテーマだった黒澤明監督が、「七人の侍」を制作中に聴いていた曲だから。 新世界からの音楽。 それは、冒険の…

Tchaikovsky Serenades for strings

ワインの試験勉強をしていた頃、いつも聴いていた曲があります。 “弦楽セレナード” 作曲はチャイコフスキー。 特に一次試験直前の真夏日には、ただただ何度も繰り返し聴き続けていたように記憶しています。 その頃の僕は、クーラーのない長屋に暮らしながら…

Trainspotting

中学生の頃、近所のレンタルビデオ屋さんにあるポスターが貼ってありました。 “未来を選べ!” 強烈なキャッチコピーと、オレンジ色が印象的なカッコいいポスター。 「この映画、ジョニオ(高橋盾 アンダーカバーのデザイナー)が劇場に7回も観に行ったらしいぜ…

お知らせ

まことに勝手ながら、26日(木)〜 30日(月)の間はお休みをいただきます。 (25日の営業は 17:00 までになります。) 31日からは営業していますので、皆様の御来店を心よりお待ちしています。 よい一日を。

Mariage 

先日、学生時代の友人の結婚式に出席しました。 ジャン・エシュノーズの“ラヴェル”を読みながら、 電車に揺られ、久しぶりの自分の時間。 天井の高いイギリス式教会で、生演奏が心地よく響く。 アンティークの家具とステンドグラス。 夕暮れ時のようで、今が…

七夕かみしばい会

7月7日は七夕かみしばい会。 雨降りかとおもいきや、ギリギリセーフの曇り空。 天候が不安定な中、たくさんの方にお越しいただきました。 来てくれた子供たち。 お越しくださった大人の皆様。 そして演じ手の みのり さん。 どうもありがとうございました…

七夕かみしばい会のお知らせ

七夕の日、ヴィオロンに紙芝居がやってきます。 演じ手は みのり さん (やさしい笑顔が好印象なお兄さんです)。 最近では街中で観る事もなくなった紙芝居。 どうやら日本独自の文化らしい。 是非、こども達に体験させたいですね。 それに、大人もなんだかノ…

Tchaikovsky Piano Trio

「僕のお葬式には フランクのチェロ・ソナタ を流して欲しい。」 そんなセリフを妻にカッコつけて言っていました。 この曲を聴くまでは。 ピアノ三重奏曲 〜偉大な芸術家の思い出のために〜 作曲はチャイコフスキー。 彼の ピアノ協奏曲 第1番 を酷評した事…

Wine Grocery 30th Anniversary

京都を代表するワイン専門店 ワイングロッサリー さんが今年で設立30周年。 そして4月から、まさきこさんが社長就任。 おめでとうございます。 先日、全日空ホテルで開かれた、ワイン業界に向けたお披露目会(?)には、 元スタッフという事で、僕のような若…

Cafe Violon 演奏会

先日の日曜日は、Cafe Violon 演奏会。 お越しいただいたお客様。 演奏会にご協力いただいた皆様。 演奏していただいた H2O string Quartet の皆さん。 どうもありがとうございました。 個人的には、モーツァルトの“ディベルティメント 第1番”が素晴らし…

演奏会のお知らせ

Cafe Violon 演奏会のお知らせです。 H2O String Quartet 曲目 ・モーツァルト/ ディベルティメント 1番 全楽章 ・ハイドン/ひばり 第1楽章 ・ラフマニノフ/ヴォカリーズ 他 6月3日(日) 15時開演 14時30分開場予定 (当日は準備の為、14時…

Goldberg Variationen & Glenn Gould 2

“演奏は恋愛である。” ある時から演奏会をしなくなったグレン・グールド。 彼の鼻歌混じりのデートが聴けるのが “ゴールドベルク変奏曲 1981” 前作から26年。 若き日の録音は、若き日だったからこその名演奏で、 こちらは晩年だからこその名演奏。 眠れぬ夜…

お知らせ

ゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしょうか。 5月3日、当店は定休日ですが営業致します。 皆様の御来店を心よりお待ちしています。 よい休日を。

Goldberg Variationen & Glenn Gould

学生時代、軽音楽部だった友人が、 「クラシックは聴かないけれど、このアルバムは好き」と言っていた。 “ゴールドベルク変奏曲 1955” 弾き手は若き日のグレン・グールド。 それまでのバッハ演奏としては考えられない、大胆な解釈。 スピーディで、駆け抜け…

Amadeus その4

“アマデウス”といえば、モーツァルトが主人公のようで、 実は語り手 サリエリ の回想物語。 なぜ多くの人が、この映画に魅かれるのか。 それは主人公 サリエリ に共感するからではないでしょうか。 天才に出逢う。 そんな体験をするといかに自分が平凡な人間…

Amadeus その3

“ルートウィヒ・B” 手塚治虫さんが映画“アマデウス”を観て、 そのインスピレーションから描いた漫画。 主人公は ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。 残念ながら未完で終わっていますが、2巻まで出ています。 素晴らしい表現力で、音楽を視覚的に描いて…

Amadeus その2

以前に働いていた会社でお世話になった方のお話。 昔、当時6歳だったお子さん達と、一緒に 映画“アマデウス”を観ていたそう。 とても感受性の強いお子さんで、観終わった時には涙を流していたそうです。 アマ = 愛 デウス = 神(ゼウス?) アマデウス = …

Amadeus

“アマデウス”といえばモーツァルト。 天才と凡人を描いた映画。 他の音楽映画に比べて、音楽・衣装・ストーリー、 全てにおいて、抜群の完成度。 撮影の多くを、プラハの町で撮影しているというだけあって、 古き良き中世の雰囲気を、美しく再現されています…

がまぐち

「ジャズっていったいなんですか?」 「言わなきゃわからんないようじゃ、一生わからないよ。」 ルイ・アームストロングとインタビュアーのやりとり。 この言葉の意味を理解したければ、ジャズを聴くしかないですよね。 ルイ・アームストロングといえば、通…

猫とベートーヴェン その2

旅の途中で、ウィーン北の郊外にあるベートーヴェン・ガングに立ち寄りました。 そこにはベートーヴェンが交響曲No.6“田園”の着想を得た小川や、 ベートーヴェンが住んでいた部屋が今も残っています。 その部屋の中には音響装置があって、ヘッドフォンで彼の…

猫とベートーヴェン

このあいだの休日、いつもお世話になっているHiFi cafeさんへ。 流れていた“Ella and Louis”の深い歌声に酔いしれ、 フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースの映画を想い起こしました。 本棚にあった“吾輩は猫である”を読みながら、珈琲とかぼちゃケー…

Pavane

「人は逢えば逢うほど好きになる。」 色彩の勉強をしていた頃に、教えていただいていた カラーリストの先生がおっしゃっていました。 (色は色でも色恋の話ですが。) ラヴェルの“亡き王女のためのパヴァ―ヌ”は、 彼が美術館で観た一枚の絵画に触発されて作曲…

All you need is love

料理の仕方は家庭ごとで千差万別。 珈琲も同様。 ペーパー? ネル? フレンチプレス? それともサイフォン? 様々な抽出方法は、それぞれに良さがあります。 自分が美味しいとおもう抽出方法が一番です。 (珈琲を飲む時は味だけでなく、演出も大事ですから。…

Beetoven Piano Concerto No.4

曲の始まりから感情が溢れ出て、そのままどっぷり浸かるような感覚。 きれいで、せつなくて、内面的。 そして幸福感が漂っている。 そんな音楽。 ピアノ協奏曲は5番が有名ですが、 この4番には、恋愛中だったベートーヴェンの感情がストレートに出ています…

吉田の節分祭

今年度下半期から、当店では電化品故障のオンパレード。 大晦日には珈琲を点てる上では必須のコーヒーミルまでが、 「パン。」と大きな音を立てて動かなくなる始末。 「これは厄払いをせねば」と吉田の節分祭に行ってきました。 お菓子の神様と飲食の神様に…

別れの曲

「恋をすると、人はさびしんぼうになる。」 大林監督の尾道三部作の一つ“さびしんぼう” 大林作品の中でも、特に好きな映画。 作中では、ショパンの「別れの曲」が効果的に使われています。 「別れの曲」といえば、ショパンの練習曲の一つですが、 その通称が…

お知らせ

まことに勝手ながら、 1月12日から19日までの間、当店はお休みを頂戴します。 1月20日からの皆様の御来店を心よりお待ちしています。 H. W. Ernst: The Last Rose Of Summer (Kristof Barati, 2002.) 良い一日を。

りんごんとう

一時期、頭から離れない音楽がありました。 NHKの“おかあさんといっしょ”で放映されていた“りんごんとう”という曲。 どこにあるのか誰も知らない、うわさのお菓子を想像する子供の唄。 「くち〜に 入〜れると た〜ちま〜ち リンゴ――ン 。」 「鐘が鳴り、ふく…

Sunrise

あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いします。 気がつけば、2012年。 いまだに年が明けた実感がわかないのは僕だけでしょうか。 ヴィオロンは元旦から営業しています。(閉店時間は少し早くなります。) 年明け最初にお店で流した曲はハ…

音楽と風景

帰宅ラッシュの時間。 以前に電車の車内で、人々の負のオーラに圧倒された事があります。 電車の中、蛍光灯の光は人々の一日の緊張と、疲れを暴き出すようでした。 蛍光灯の光は明るいのだけど、何だかどんよりと暗い。 「何だろ、こんな時間に乗るんじゃな…